1/29【草城忌/そうじょうき】

オグリン

2010年01月29日 10:22


一月二十九日。


俳人、日野草城/ひのそうじょう・・・・の忌日デス。
(1901年~1956年)





高浜虚子に師事するも「ホトトギス」を無季俳句の提唱により除籍される・・・・・。
自らの新婚初夜を描いた連作(フィクションとも)の「ミヤコホテル」問題は有名。


昭和31年(1956年)没。
享年54歳。



日野草城の忌日の名称は多い。


【草城忌/そうじょうき】銀忌/しろがねき・凍鶴忌/いてづるき・鶴唳忌/かくるいき・東鶴忌/とうかくき


旅の手に貝握りしめ草城忌
藤木倶子

日帰りの妻と花買う草城忌
杉篁庵

ばら色のままに富士凍て草城忌
西東三鬼

佗助の群がる日なり草城忌
石田波郷



女性を美しく詠い・・・・エロチズムとして昇華させた。
優しくも官能的な句が多い。


南風や化粧に漏れし耳の下

ものの種子にぎればいのちひしめける

白々と女沈める柚子湯かな

薔薇にほふはじめての夜のしらみつつ

小走りに妻の出て行く冬至かな

えりあしのましろき妻と初詣

寒の闇煩悩とろりとろりと燃ゆ 

湯あがりの妻の若さを如何にせむ

高熱の鶴青空にただよへり